IT系の登竜門資格のひとつである、「基本情報技術者」。
受験資格に制限がないため、お金をかけずに独学で受験したいと考えている方も多くいらっしゃいます。
そこでこの記事では、基本情報技術者試験を独学で合格するためのステップとおすすめ教材について解説します。
独学と通信講座の比較もしますので、ご自身にあった学習方法を選んでくださいね。
基本情報技術者とは?

基本情報技術者とは、ITを活用したサービスやシステム、製品などを作るのに必要な基本的知識・技術を持ち、実践的な活用能力を取得していると証明できる国家資格です。
ITエンジニアの登竜門ともいわれており、IT関係の業種に転職したりスキルアップを目指したりするのにおすすめな資格のひとつです。
基本情報技術者試験の合格率は?難易度は高い?

基本情報技術者試験はITの専門知識が必要なため、難易度が高い試験です。
実際にどれくらい難しいのか、過去の合格率を紹介します。
過去10年間の基本情報技術者試験の合格率推移
基本情報技術者試験の合格率の推移は、次のとおりです。
| 年度 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 |
| 受験者数(人) | 54,874 | 54,347 | 55,815 | 56,377 | 60,004 | 66,870 | 32,549 | 46,072 | 121,611 | 133,732 |
| 合格率 (%) | 23.6 | 25.6 | 23.6 | 21.8 | 22.9 | 28.5 | 41.6 | 39.6 | 47.1 | 40.8 |
この推移をみて、「あれ?」と思う方も多いのではないでしょうか。
実は合格率20%程度だった基本情報技術者試験の合格率が、2021年度から40%以上と2倍近く増加しているのです。
基本情報技術者の難易度が下がったって本当?
実は難易度が下がったというよりも、試験が受験者のタイミングで受けやすくなったため、合格率が上がったといわれています。
令和2年度よりCBT方式が採用され、全国の試験会場に設置されたPCで試験が実施できるようになり、ペーパー式だった頃よりも会場や日時の選択肢が拡大したのが、合格率の高さにつながっています。
また2023年度に試験制度が改定されたため、合格率が上がったとされています。
ただし試験内容の専門性の高さは変わらず、複数回受験するケースも少なくありません。
基本情報技術者試験に合格するには、それ相応の学習時間が必要です。
基本情報技術者試験は独学で合格できるの?

結論からいうと、基本情報技術者試験は独学でも合格可能です。
独学で試験を受けるメリットはもちろん、学習費用の安さ。
5,000円前後の問題集や参考書だけで済むので、お財布には非常に優しいといえます。
また学習期間が定められていないので、自分のペースで学習できるのも魅力です。
基本情報技術者の試験を独学で学ぶ際の注意点
基本情報技術者試験は専門性の高い分野なので、独学で学習すると次のような壁にぶつかる可能性があります。
- 計画的に勉強しないと挫折しやすい
- アルゴリズム・プログラミング分野が難関
- 疑問点を解決しにくい
独学は自分のペースで学べるのが魅力な一方、計画的に進められずに挫折してしまうケースも多くあります。
また難解な分野や苦手な分野で躓いても、誰かに相談できないのも弱点です。
そこでここからは、基本情報技術者試験に独学で合格するためのステップを解説します。
基本情報技術者試験に独学で合格するための勉強法5ステップ

基本情報技術者試験に独学で合格するための勉強法は、次の5ステップです。
- 最新版の参考書を購入する
- 読みやすい参考書を選ぶ
- 200時間程度の勉強時間を確保する
- 得意な分野や興味のある分野から手をつける
- 過去問題を反復する
ひとつずつ詳しく解説しますね。
ステップ1:最新版の参考書を購入する
参考書は、必ず最新版を購入しましょう。
基本情報技術者試験の内容は毎年見直されているため、最新の情報を入手する必要があります。

2023年度には科目Bの試験内容が大改編しているので
古い参考書では対策できない!
参考書を購入する前に、IPA公式サイトで最新の試験要綱をチェックしてシラバスのバージョンをチェックするのも大切です。
ステップ2:読みやすい参考書を選ぶ
イラストが多い、演習問題が多いなど、自分にとって読みやすい参考書を選びましょう。
どれほど素晴らしい内容がまとめられた参考書でも、読みにくさを感じてしまったら学習が面倒になってしまいます。

私が参考書を選ぶときは図解や表が見やすいものを選んでいます
後程おすすめの参考書を紹介しますので、参考書選びの参考にしてみてくださいね。
ステップ3:勉強時間は200時間程度を目安に
独学で基本情報技術者試験に合格するには、平均200時間の学習が必要です。
社会人なら、1日1~2時間の学習を3か月~半年程度続けることになります。
出勤前の1時間と帰宅後の1時間、または帰宅後に1~2時間学習時間の確保を目指しましょう。
すでに専門知識のある方は、より短い時間で学習できます。
ステップ4:得意な分野や興味のある分野から手をつける
資格勉強で挫折しやすい方におすすめなのが、得意分野や興味のある分野から学習を始めることです。
参考書や問題集の初めのページから勉強しても、それが苦手な分野だったり興味のない分野だったりするとモチベーションが上がりづらく、挫折する要因になります。
ストラテジ系分野が得意ならそこのページから開くなど、参考書の順番に囚われずに学習を開始しましょう。
ステップ5:過去問題を反復する
一通り参考書に目を通したら、過去問題を反復して出題傾向に慣れましょう。
特に試験1ヶ月前になったら、次のようなスケジューリングがおすすめです。
- 午前:過去問を解く
- 午後:過去問で間違えた分野や苦手分野の見直し
基本情報技術者試験に限らず、どのような試験でも出題傾向や問題の癖があります。
とにかく繰り返し過去問を解いて、試験問題に慣れておきましょう。
【令和7・8年度】基本情報技術者試験に独学で合格したい人におすすめな参考書5選

基本情報技術者試験に独学で合格したい人におすすめな参考書は、次の5つです。
| 商品名 | 価格 | ページ数 | 特徴 |
| いちばんやさしい基本情報技術者 絶対合格の教科書+出る順問題集 | 1,980円 | 776P | 科目A・Bを一冊で学びたいならこれ!過去問が徹底的に研究されてたコスパ◎な参考書。 |
| イメージ&クレバー方式でよくわかる かやのき先生の基本情報技術者教室 | 1,870円 | 592P | イラストや図解が豊富。頻出問題のみをまとめているので無駄がない。 |
| キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 | 2,420円 | 816P | すべての解説がイラストベース。専門内容を基礎から丁寧に解説してくれるので初心者におすすめ。 |
| かんたん合格 基本情報技術者過去問題集 | 1,680円 | 472P | 過去問+出題予測率の元作られたオリジナル問題で徹底した過去問対策がかなう。 |
| 基本情報技術者【科目B】アルゴリズム×擬似言語トレーニングブック | 2,200円 | 304P | 科目Bの合格を握る「アルゴリズムと疑似言語」のトレーニングに特化した参考書。科目Aの参考書と組み合わせると完璧。 |

確実に合格を目指すならいちばんやさしい基本情報技術者 絶対合格の教科書+出る順問題集と基本情報技術者【科目B】アルゴリズム×擬似言語トレーニングブックの組み合わせがおすすめ!
ここからはそれぞれの参考書の特徴や魅力について、詳しく解説していきます。
最低限のIT知識がある人ならコスパ抜群|いちばんやさしい基本情報技術者 絶対合格の教科書+出る順問題集

とにかくコスパと効率重視で合格を目指すならこの本!
科目AもBも一冊のテキストで済ませたいならこの一冊。
参考書としての読みやすさはもちろん、過去問を徹底研究してあるため問題集としても優秀です。
一つひとつの分野が20分程度の分量で完結するので、通勤通学や昼休みなどちょっとした隙間時間での勉強にもぴったりです。
イラスト図解はより深く理解したいポイントのみに使われているので、すっきりした参考書が好きな方にもおすすめします。
IT初心者が基礎から学ぶならこれ!|キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者
すべての解説がイラストベースなこの本は、IT初心者が始めて基本情報技術者試験に触れるのに理想的な構成です。
専門性が高く、試験の出題範囲も広い基本情報技術者試験を基礎から学びたいなら、まずこの本から始めるのをおすすめします。
科目Aがメインの参考書なので、基本情報技術者【科目B】アルゴリズム×擬似言語トレーニングブックと組み合わせて使いましょう。
頻出問題のみで効率よく実力アップ|イメージ&クレバー方式でよくわかる かやのき先生の基本情報技術者教室
出題範囲の広い基本情報技術者試験の出題頻出の高い問題のみを解説しているため、無駄なく効率よく実力アップしたい人に支持されている参考書です。
最新の傾向に合わせて「超重要」「必須」「時々出」の三段階で表示。
覚えにくい英字略語をスマホに入れて持ち歩ける「厳選英略語100暗記カード」で、試験直前の対策もばっちりです。
イラストと図解もたっぷりで、ゆる~い猫のイラストがちょっと癖になります。
難しい科目Bを徹底対策|基本情報技術者【科目B】アルゴリズム×擬似言語トレーニングブック
科目Bで出題される問題の8割を占めるアルゴリズムは、どれだけ苦手でも勉強を避けられません。
そこで活躍するのが、アルゴリズムを徹底的にトレーニングしたい人に向けた参考書です。
過去問、サンプル問題、オリジナル問題で様々なパターンに触れることで、アルゴリズムにありがちな「思い込み」を無くし、試験に適応した思考づくりをサポートしてくれます。
最後の一押しで確実に合格|かんたん合格 基本情報技術者過去問題集
先程から何度も述べているとおり、試験に合格するには過去問を解いて出題傾向に慣れるのが必須です。
基本的にどの参考書にも過去問やオリジナル問題はついていますが、より確実に合格に近づくなら過去問題集を何度も何度も解くのがベスト。
こちらの問題集は回答への解説+合格へのポイントも組み込まれているので、間違えた問題をしっかり理解して合格につなげることができます。
基本情報技術者試験の独学に向いている人・向いていない人は?
ここまで独学の方法を読み、「向いていないかも?」と感じた方もいるのではないでしょうか。
基本情報技術者試験の独学に向いている人・向いていない人の傾向は、次のとおりです。
| 独学に向いている人 | ・計画的に勉強できる ・過去問演習が苦にならない ・すでに専門知識がそこそこある ・疑問点を質問できる存在がいる ・学習時間を確保できる |
| 独学に向いていない人 | ・計画的な勉強が苦手 ・同じことを繰り返すのが苦痛 ・専門分野でつまづいた経験がある ・疑問点を質問できる存在がいない ・学習時間を確保できない |
すでにお話しているとおり、基本情報技術者試験は専門性の高い分野のため、合格するにはそれなりの専門知識と学習時間が必要です。
また転職したい時期が近いなどできるだけ早く資格の取得を希望する場合は、学習期間の長い独学は不向きです。
そこで効率的に合格したい方のために、通信講座も紹介します。
最短で基本情報技術者試験に合格するなら通信講座も選択肢に
独学よりも費用は掛かりますが、最短で基本情報技術者試験に合格するなら通信講座も検討してみてください。
通信講座ならではのメリットは、次の4点です。
- 試験に必要な要点をわかりやすくまとめてくれる
- 動画教材で通勤・通学時間に流し見できる
- サポート・質問対応が充実している
- 学習時間の短縮ができる
通信講座は試験に合格するためのノウハウがぎっしり組み込まれているため、忙しい社会人や学生にぴったりです。
基本情報技術者試験の合格を目指せる通信講座のおすすめ3選
数ある基本情報技術者試験の通信講座の中でも、特に質の良い学習が期待できるのは次の3社です。
| 講座名 | 料金(税込) | 学習スタイル | 特徴 | 公式リンク |
|---|---|---|---|---|
| スタディング | 19,800円~ | スマホ | コスパ最安 | [▶︎ 公式はこちら] |
| フォーサイト | 35,800円~ | スマホ+紙+eラーニング | 最短合格 | [▶︎ 公式はこちら] |
| BizLearn | 36,300円~ | eラーニング+個別指導 | サポート手厚い | [▶︎ 公式はこちら] |
基本情報技術者試験の通信講座をもっと詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてくださいね。
【合格率倍増】基本情報技術者におすすめの通信講座ランキング【2025年】
基本情報技術者試験の独学でよくある質問3選(Q&A)
ここでは、基本情報技術者試験を独学で合格したい場合によくある質問を3つ解説します。
Q:基本情報技術者試験の独学で合格率はどれくらい?
独学した人の合格率については、具体的な数値はありません。
全体の合格率は20%~40%程度で、学校や通信講座で専門的に学んでいる人も受けていると考えると、独学での合格率はそれよりも低い可能性があります。
独学で合格を目指すなら、ある程度の覚悟と根気が必須です。
Q:社会人は独学で基本情報技術者試験を合格できる?
社会人でも学習時間を確保でき、計画的に学習を進められるなら独学での合格も不可能ではありません。
忙しかったり継続的な学習が苦手だったりする場合は、通信講座がおすすめです。
Q:初心者でも独学で基本情報技術者試験に合格できる?
初心者でも、独学で合格するのは不可能ではありません。
ただし専門知識が必要な試験なため、わからない問題の解決に多くの時間や労力がかかる恐れがあります。
一度参考書を購入してみて、独学が難しいと感じた場合は通信講座を検討しましょう。
まとめ|独学でも合格可能!でも効率を求めるなら通信講座が近道
基本情報技術者試験は独学でも合格可能ですが、平均200時間程度の学習時間が必要です。
時間に余裕があり、根気よく学習を続けられる人は独学に挑戦してみる価値があるでしょう。
一方忙しい社会人や短期合格を狙う場合は、通信講座がおすすめです。
独学も通新講座もそれぞれメリットがあるので、自身にとってよりメリットの高いものを選んでくださいね。



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